バッテリーに関する一般的な知識
バッテリーについてもっと知りたい
お客様へ情報をご提供致します。
自動車バッテリーの構造
バッテリーの構造
1
基板(GRID)
2
極板(PLATE)
3
エンベロープセパレーター(ENV.SEPARATOR)
4
ストラップ(STRAP)
5
極板群(ELEMENT)
6
電槽(CONTAINER-B.P)
7
上カバー(FINAL COVER)
8
カバー(MAIN COVER)
9
インジケーター(INDICATOR)
10
端子(TERMINAL)
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基板(GRID)
活物質を支持して発生した電気を伝導する鉛合金板
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活物質(Active Material)
硫酸と反応して充電・放電をする物質
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陽極板(Positive Plate)
陽基板に活物質を塗布した状態
-
陰極板(Negative Plate)
陰基板に活物質を塗布した状態
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セパレーター(隔離板)
陽極板と陰極板の間に位置し、
直接接触によるショートを防止。
特にエンベロープセパレーターは陰極板を覆っており、
活物質による陽極板とのショートを防止。
-
極板群
陽極板+隔離板+陰極板の順に積み上げ、
ストラップに溶接した極板の集まり。
- Cell当たりの起電力は約2Vの電圧が発生。電圧は極板の
大きさや枚数に関係なく一定。
- 車両用の12Vバッテリーにはこの極板群が電槽の
中に6つが直列に接続されています。
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電解液(Electrolyte)
電解液は陽極板と陰極板の反応を起こして電気を発生
させたり、電気を伝導する役割をします。
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電槽(Container)
電槽は電解液と極板群を貯蔵する容器で、
主にプラスチック材質を使用します。
- - 内部は隔壁によって分割されており(12V → 6等分/6V → 3等分)、
電槽の底にはサドルが付いています。
その他バッテリー部品
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カバー
バッテリー内部の電解液が漏れないように
電槽の上部を覆う部品。
カバーには電解液注入口(Filling Hole)とガスや蒸気を
排出するリータンホールが設けられています。
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上カバー(Final Cover)
カバーの上部を最終的に覆う部品。
Return Holeを通じて排出されたガスと 蒸気は迷路型構造を通じて
分離され、蒸気は再びリータンホールを通じて バッテリー内部に
還元(H2SO4)、ガス(水素、酸素)は ガス抜きホールを通じて
排出されます。
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防爆フィルター(Flame Arrester)
上カバー内部に取り付けられ、爆発防止機能をする部品。
排出されたガス(水素、酸素)は燃焼性がありますが、
ガス抜きホールを通じて外部に排出される前に
高密度気泡構造で構成された防爆フィルターにより排出断面積を減らし、
爆発を防ぐ機能をします。
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インジケーター(Indicator)
上カバー上部に取り付けられ、バッテリーの状態を示す部品。
- 緑:50%以上の充電量で正常
- 黒:50%以下の充電量で補充電が必要
- 白:寿命終止(要交換)